気軽に名作を読もう。~文鳥文庫のススメ~
どうも、三富です。GWに入ってきましたね。休み=時間がいっぱいある=そうだ、本を読もう!ということで今回は文鳥文庫のご紹介。
文鳥文庫は、
長くても十六ページしかありません。
十分くらいで読めてしまうものばかりです。
慌ただしい社会で、忙しない毎日を、
過ごしているみなさまへ。
ちょっと一息つきながら、
文学にでも触れてみませんか。
(文鳥文庫HPより引用)
1冊がとても短いので10分もあれば読めてしまう。
ん、あれ?時間があるときにおすすめする本ではないような、と思ったあなた。
違うのです。そういう時間がない時にでも読めるけれど、味わって読むなら時間があるほうがいいのです。(適当)
まじめに話しましょう。わたしがこの本をおすすめする理由は3つ。
1.とてつもなく手軽に名作が読める。
2.軽いので持ち運びやすい。
3.上2つを踏まえたうえで、プレゼントにも丁度いい。
「とてつもなく手軽」というのは値段(1冊150円+税)、量(最大でも全16ページ)だけではなく、勝手な「名作はお堅い」と思っている感覚をぶち壊してくれるから。
本は高いし長いし(とわたしは一度も思ったことはないが)と思う人も多い中、それを覆す値段と量。1回コンビニでのコーヒー代で買うということもアリだと思わせられる。また、図書館などで見かける紙が黄ばんでいる程古い本たちは、こういったいわゆる名作が多い気がする。「タイトルくらいは知ってるわ」「作者の名前くらいは(以下略)」「教科書に載ってたような...」という身近なようでなんとなく遠かった名作たちが、わたしたちの手元に届きやすくなった。
手元に届きやすくなったのは、値段とか量だけの問題ではない。装丁もだ。どシンプル。しかしかわいらしさも兼ね備えていて、見た目だけでも「ん?」と気になるものになっている。持っていてお洒落といえばいいのだろうか。とにかくデザインが素敵。
外側は袋になっていて、中身はじゃばらに折りたたまれている。これが軽さの理由だ。文庫本など比にならないほど軽い。そりゃそうだ。装丁だけみればこれは手紙の類にはいる。ぺらっぺら。でもだからこそ手軽に持ち運べる。あれ、1番最初のおすすめ理由にもどってしまった。
そう、だからこそ全部を含めて言いたい。プレゼントに最適だと。少なくとも本好きがこれをもらえたら小躍りして喜ぶ。本を別に読まないって人もかさばらないから持ち運んでくれるだろう。ちょこっとだけ読んでもいいし、なんなら部屋に飾っておいてもいい。
この形態は名作を読むきっかけに大いに貢献する。そしてこのシリーズに出会ったわたしは、全部揃えたくなってしまった。どこかで見つけたらぜひ手にとってほしいし、なかなか本屋で出会えないのならばネット通販もあるので買ってみてほしい。
以上 本日もよんでくださりありがとうございました。
おまけ:春氏(仮名)と一緒に本屋巡りをしている際見つけたこのシリーズ。ぱっと見で欲しくなった。可愛い。春ちゃんが見つけなければ通り過ぎていたけど笑。
本棚の前でわいわいがやがやとこれは読んだことある、これはおすすめと情報交換をしながら、どれを買おうか悩む。出会った瞬間に欲しいと思ってしまったから。名作たちにはあまり触れてこなかった人生だけど、これなら読めそうだと直感が言っていた。
でもなんだかんだで春ちゃんもわたしも、読んだことあるものがいくつかあった。また奇遇なことに彼女とわたしが読んだことがあるものがばらばらで、あらすじだけ聞いて買おうか(読もうか)どうか悩めたのも良かった。
1冊にはさすがに絞り込めなくて、お値段も安いし3冊買うことにした。そう言ったら春ちゃんも3冊買うことにしたらしい。教科書に載っていた『山月記』春ちゃんがおすすめしてくれた『高瀬舟』幼いころに読んだことがあった『賢者の贈り物』の3冊に決めた。
春ちゃんに『高瀬舟』はハッピーエンド?と聞いたら違うよ、でも考えさせられることが多いよと返ってきたので購入を決意。ハッピーエンドが基本的には好きなのだけれども、そうじゃなくても色々と考えられる話は更に好き。山月記も賢者の贈り物もベクトルは違うけれども考えさせられる話だと思う。
宮沢賢治の『注文の多い料理店』も欲しかった。ものすごく悩んだ。けれども今回は惜しくも三富’sセレクションから落選。次回どこかでお目にかかれればぜひうちに来てほしい。店舗にはおいてなかったけれども、『走れメロス』や『手袋を買いに』も刊行されているようなので、それらも一緒に欲しい。
読み終わったら交換して読もうねと約束をしながらお別れした後の電車の中。あっという間に3冊とも読んでしまった。うん、チョイスは抜群だった。読み終わった後のなんともいえない満足感。感想を心のなかにそうっとしたためながら、春ちゃんと次に会うことを楽しみにしている。