3年A組7話~三富的感想文~

あっという間にあと3話。圧倒的なスピードで展開される脚本に、あと何話ももつの?と毎回思っていたけれども、どうやらもう残すところあと3話です。ぴったり10話で終わらせてくるんだろうけど、アナザーストーリーも見てみたいななんて思ったり。いやーもう今期のドラマも佳境にはいってくるのか、はやいなあとしみじみ思いながら今回もスタートです。

 

今回は誰かの目線映像シーンから始まる。飼い犬を可愛がって大切にしてると分かるシーン。そしてどうやらそれは武智先生目線のカット割りだってことに気がつく。このシーンの意味は何?

 

相変わらず「無事に平和に穏便に」と言い続ける校長。まだ言ってるんですか。まあ人はそう簡単には変わりませんよということなのか。こんなに大事が起きているのにも関わらず、変わらないというのは虚しさを感じる。だからこそ、この一連の柊先生の授業は意味があると改めて感じた。変わってくれよとぶつかっていった柊先生の言葉に、行動に実際少しずつ変わり始めている生徒たちがいる。希望だ。

 

さて「景山はフェイク動画の犯人と会っていた」と言う柊先生。本当に武智先生がやったことなのか?そうなんだろうな~とは思うけど、まだ戸惑いを隠せない。Let's thinkいやしかし、本当だったらだいぶクズだなあ。

 

ちらほらとはさまれるさくらの意味深な言葉。「お話しておきたいことがあります」と先生に言ったのはこのタイミングじゃなくて、1日目の話だったのか。印象操作じゃんこれ。全然知らなかったから騙されたわーと思ってしまった。切り取り方。それに対して最後まで見届けろと諭す柊先生。

 

印象操作と言えば瀬尾が柊先生につっかかる。武智が犯人ということは憶測の域をでないじゃないかと盾突く。いやいや、お前は前回のことを忘れたのか?瀬尾。教師である柊先生が、眼鏡をかけてあれだけ熱く語ったのにそれと逆のことをしていると本当に思うの?何も考えずに?それはないでしょう。

 

瀬尾くんと華ちゃんが放課後?に遊んでいるシーン。引退したはずなのに自分で好きに走っているということはよっぽど陸上が好きなんだね、瀬尾くん。華ちゃんはストップウォッチでタイムを計る係。可愛い。ほのぼのとしていて可愛い。そんな微笑ましいシーンなのにそこで2人が1度スポーツ推薦に落ちている事実をわたしたちは知る。そこから武智先生によってスポーツ推薦の道が開かれた2人。

 

凡人だけども陸上の道を行きたいと切実に思っていた瀬尾くんは「覚悟は出来てるよ」と呟く。(華ちゃんは知らなかったみたいだけど。)武智先生の裏でよからぬ噂が流れていることを知っていても、その推薦を受けると決めていた。

 

しかしわたしは今1度考える。ほんとうに武智先生が間違っているのか。柊先生が圧倒的に正しいのだけども、前回のことがあるから臆病になる。つるし上げても本当にこの人が犯人じゃなかったら?どうなんだ?と迷う。武智先生も陥れられてるのでは?それは半分当たっていた。でも武智先生はどこまでもクズだった。

 

相楽社長は案の定柊先生と手を組んでいることを文香さんには知らせてなかった。自分がやっていることは間違っていることだと認識しながらも、柊先生にむけて言葉を続ける。「でも必要なことだ、頼んだよ」と。最後に全部が見えて全貌が見えた時にわたしはジャッジしたい。なにが正しかったのかってことを。どちらが正義なのかってことを。そもそも最初から盤が歪んだゲームに乗っているのだから、結果が出ないことには何が正解なのかなんてわからない。

 

そんな中郡司さんはまた1つの真実を暴いてしまう。相楽社長と文香さんは血のつながりがない親子だってことを。

 

シーンはクラスに戻る。華ちゃんが好意を寄せてる須永くんが近寄ってきて、華ちゃんに「おまえいいやつだな」と声をかける。それを見ていたいつも近くにいる友達金沢さん(かな?)は「誰も予想してなかった展開」と一言。笑うしかない。ほんとそれ。シリアスな中に一瞬くすっとなる。

 

そんな中、また逃げ出そうとする生徒たち。瀬尾~~~!反撃して柊先生をぶちのめそうとするけど、先生に味方する生徒たちに阻まれる。あっはー、味方はたくさんいたわ。どうしてもスポーツ推薦が捨てきれない瀬尾くんに須永くんは「武智が犯罪者だったとしたら。そんな推薦でいくのかよ。おまえならまだ次があるだろう?」と語りかける。そうだよ、もっともだと思った次の瞬間、華ちゃんが声をあげる。「そんな簡単に次があるなんて言わないで」と。

 

たぶん瀬尾くんがどんな思いで諦めたのか。また推薦してもらえるという希望がわいた時の気持ち、それを華ちゃんは分かっていた。自分も同じ境遇にいたから。それ以外はチャンスないかもしれないってしがみついているのは、好きだけどそこまでの才能がないと分かってしまっているから。でもどうしようもなくて、これ以上どうしようもなくてそれを綺麗な言葉で片づけないでほしい、何も知らないのに。

 

そういう気持ちが込められているのだと思う。だけどわたしは高校生だからそう思うのだなと感じる。華ちゃんの言ってることは、瀬尾には寄り添ってると思う。でもそれは狭い世界での狭い視野での考えだよ。

 

そう思っていたら柊先生が「お前のゴールはどこだ」と瀬尾くんに声をかける。本当にそうだよ。ゴールはスポーツ推薦で大学なのか?大好きな陸上を続けたいってことじゃないのか?それは絶対的にスポーツ推薦で大学というプロセスを踏む必要があるのか?そう見ているこっち側で畳みかけるわたしに対しても、瀬尾くんはこう答える。

 

「目の前のことにいっぱいいっぱいなんだよ」

 

それでいい、と受け止めた柊先生はそのまま、俺をジャッジしてくれという。

 

柊先生は武智先生を呼び出し全面対決する。ひとつひとつ澪奈から聞いたことを確かめる。景山本人から聞いたんですよ?と問い詰める。どうやら大学にスポーツができる生徒を推薦してその見返りに多額のお金をもらっていたらしい。あの噂は本当だったんだ。誰彼かまわず入れるから、あまりの練習のハードさに脱落する生徒も多くなんと武智先生に推薦された9割のメンバーが大学を退学していた。露呈していく武智の本性。ほんとうにクズだな。

 

武智先生を見つめる菅田くんののどがごくんと動く。ここの演技がとても好きだ。ふざけんなという怒りが無言のシーンでもよく現れている。

 

意味がない物証だよ!と叫ぶ武智先生に柊先生は手元に届いた写真を見せる。動画を解析して見つかったその証拠写真には武智先生の顔がはっきりと写っていた。柊先生が淡々と聞いていくその中で、とうとう武智先生は自白を始める。フェイク動画の件は認める、と。するとすべてこの瞬間をマインドボイスで配信していた明かす柊先生。頭を抱える武智。

 

お前の大切なものは名声と権威だろ?だからそれを奪ったんだよ、ともう1つ明かす柊先生。武智先生は飼い犬だと思ってたみたいだけど。だから最初に飼い犬を大切にしてるシーンがあったんだ。わたしは地位だと思ってたからあのシーンの意味wと思ってたけどね。

 

武智先生はここにきてまで尚続ける。生徒にとっておいしい環境を与えていただけ、出来なければ消されるのは当たり前、結果を出せないのは自己責任、だから自分には関係ない。生徒をモノのように扱う武智先生。どこまでも自分の利益しか見ていない。

 

柊先生が武智先生に向かって魂の声をあげる。俺たちが導いてあげなきゃいけない。3歩先しか見えないあいつらに、長いレールをしいて寄り添ってあげる。あいつらには幸せになってもらいたいから。俺は生徒を信じてる。お前に教壇に立つ資格はないと、とどめをさして。

 

瀬尾くんが「目の前のことにいっぱいいっぱいなんだよ」と言ったとき。周りの大人が頑張れ。周りの大人が支えてあげよう?と思った。これは柊先生が武智先生にぶつけた言葉に代弁された。

 

教員だけじゃない。親だってそうだ。誰かが支えてあげないと、それしか見えなくて間違っていたとしてもそれしかないと自分を追い込む。それでいいと思う。それしかないと思う。でもそれは間違ってるんだよ。今は分からないかもしれないけれど、長い目でみたらもっと選択肢はたくさんある。そして何が求めているゴールかって分かるようになる。目的と手段ははき違えちゃいけない。

 

わたしもその周りの大人と呼ばれる立場にいつしかなっている。分かってもらえないと怒り、理不尽さを感じて誰にも分かってもらえないと泣き、そういう時代も感じてきて今がある。その時助けてくれた大人もいれば、なにも助けてくれなかった大人もいる。

 

だけどやっぱり何かしらの影響を与える立場にいるのだから、わたしたちは目の前の子どもに寄り添っていたい。それだけが君の道じゃないよ、と世界を広く見えるように、とらえられるように寄り添いたい。

 

柊先生に対してくだされた生徒たちのジャッジはさくらの「勝利だよね、柊先生の完全勝利」で現わされる。ジャッジするというのはこのドラマの中で大きな意味を持つ。大きい流れとこまごまとした小さな流れがリンクしていく。わたしたちも大きな流れの中でこれは柊先生が正解なのかということを最後ジャッジしていくことになる。

 

瀬尾くんなら大丈夫だと励ます華ちゃん。同じ環境、立場の人に言われれば共感してくれていることが分かっているから素直に受け入れられるよね。須永くんと言ってること同じなのに瀬尾くんは受け入れる。そしてさりげなく華ちゃんの涙をぬぐってあげる瀬尾くん。笑。肩パンする華ちゃん。青春。(細かいところまでちゃんと見てるよ!)明日の糧にするっていう今までの授業のキーワードまで出てきちゃって、まあみんなの成長してることしてること。(褒めてる。)みんなの昇華されない思いも明日の糧に変えてひとりひとりが自分のベストの道を歩いていけますように。幸せを祈りたくなる。

 

さあ今回も最後に衝撃が待っているのでしょう、ということで郡司さんに、五十嵐さんもグルだということがバレましたね。武智が捕まったのにまだ解放されないA組一同。やはり「まだ続きがある」からで「さあこれからが本番だ」というのは一体どんな黒幕がいるのでしょうか。

 

仮面ライダーネタでTwitterは盛り上がっていましたが、残念ながら元ネタを知らず。後3日間でなにが明るみに出て、生徒たちはどのようなことを学んでいくのでしょう。そしてさ、ずっと忘れてたけどお金集めてたよね。あれはもういいのかな?細かな伏線も回収してくれることに期待をして、また来週!!!!

 

本日も読んでくださりありがとうございました。