漫画をほとんど読まない三富がキングダム見てきた。~ワンオク主題歌につられて~

ONE OK ROCKが主題歌歌ってるから、見に行くぞ~とノリで見に行ったキングダムの映画があまりにもよかった。感想書くのにネタバレなしでは出来なかったのでかなりネタバレしてます。
 
まあどこまでがネタバレ何ですかとは思うし、どちらかというとわたしがネタバレ大丈夫な属性なので途中までこれはネタバレではなく、あらすじなのでは?と思いながらもネタバレとして書いてます。ネタバレされたら泣く属性の友だちを多く持つわたしにとって、そういう人を増やすのは本意ではないからです。
 
余談ではありますが、わたしは原作漫画を一切読んでませんし、前情報は主演が山崎賢人ということだけ。アクション映画はあまり見ないけど、とても面白かったので、ぜひ皆さん見に行って!!!まず読む前に見に行って。なんの前情報もいれずにいって!それから自分の感想をもってまた読みにきてください!!!
 
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映画は、奴隷として連れて行かれる子どもが大将軍を見つめるところから始まる。
 
後にこの子どもが信で、この将軍が王騎将軍だと分かる。で、その子どもが連れて行かれた先の家にいたもう一人の奴隷が、漂。
 
その2人がいずれ天下の大将軍になろう、そのために1万回闘って力をつけよう、と武術の練習を一緒に始める。
 
この2人が大きくなったときの衝撃。おー山崎賢人!!そして吉沢亮!!あなたたちでしたか、っていう。(主演山崎賢人の情報はいずこに。)(終わるまで吉沢亮の名前出てこなかった。)(誰だっけこのイケメンっていう。それ以上にそんなことどうでもいいほどストーリーに引き込まれてた。)
 
そしてアクションかっこよい。殺陣もそうなんだけど、信がひとりで修行するシーン。ばりかっこよい。良い。
 
いや、そのまえに漂がひとり王の下に呼ばれたシーン。漂も信も腕前は同じくらいなのに、呼ばれたのは漂ひとり。なんでなのかと湧く疑問。
 
その夜2人は小屋の中で話をする。漂はこのチャンスで2人の夢を叶えるから、遠慮なく行くぞと。信は俺に遠慮などせず行ってほしいと。この2人の阿吽の呼吸がとても好き。そう、本当に相手のことを思うならば、相手のことを信じるのならば、すんなりとこういった言葉が出てくる。
 
絶対このチャンスを逃さず行ってくれと思う信の気持ち。漂のひとりでも行って必ず2人の夢を為すと言う気持ち。これは当たり前で。でもこのシーンが丁寧に描いてあるから、最後までこの2人の心が繋がっている、ということがよくわかった。最初からいいシーンだったけども、後のストーリーにも大きく関わってくるシーン。この2人の絆を短くも丁寧に表していて良かった。
 
そこから、衝撃怒涛の連続。連れて行かれたと思ったら、瀕死の状態で帰ってきた漂。まだわたしもなぜ漂だけが連れて行かれて、こんな状態で帰ってきたのかはわからない。信もそう。ただ漂は信に託すぞと言った。あの2人だ。この2人なのだ。だったら、信は疑うこともなくただただ漂の言葉だけで動くだろう。一心一体。あらゆるところから感じる。
 
さあ、一体漂が託したものは何だったのか。それはテントの中にいた人を見てみてわかった。全部解けた。彼は、漂にそっくりだった。信は混乱してたけど、私たち見てる側は影武者が必要だったこと、だから漂だけだったことを悟る。
 
始めは信は漂の敵を打つことしか考えてなくて、政に対しても敵愾心が激しかった。でも一緒にいるうちに、漂がどうしてこの使命を受け入れたのか、守りたいものは何だったのかと知る。そこから政を守っていく、と心が変わっていく。
 
山の民に助けを求めるとき、自分たち先祖の過ちは認める。でもそのままじゃなにも変わらないと信が一説打つところが最高に良かった。無念は夢が夢で終わったことではないか?だからその夢をもう一度叶えるために我々と手を組もう!と。
 
熱い思いに心動かされ、山の民はもう一度この地の民と同盟を結ぶことを決意する。そしてなによりここらへんから政が語る夢の大きさよ。中華を統一するそれがどれほど人を驚かせる夢か。でもそれを為したいと山の民も思っていた。とどのつまりは平和な世界をみんな願っていたのだ。
 
あと衝撃だったのは山の神が長澤まさみちゃんだったこと。仮面とったら!なんと!ってなりましたわ。息を飲んでしまった。いやしかし長澤まさみちゃんは断然髪の毛長い方が好き。美貌が溢れんばかりでしたね。まあビジュアルの話はここらへんにしておきましょう。一言申し上げるとキャストのビジュアル最高でしたよ。
 
山の民と手を結び進み行く一行。策を練って城内まで突入する。そこからの怒濤のアクションシーンは圧巻。口をあんぐりと開けてしまうレベル。
 
2チームに分かれて奇襲をはかるのだけど、信たちの集団が成きょう(漢字でなかった)を殺しに行き、政たちは正面から切り込むおとりになる。勿論正面から切り込んでいくほうが多くの敵兵と向かうことになって、こんな少ない人数で耐えられるのか?と誰もが心配になる。
 
敵の数は圧倒的に多くて倒しても倒しても出てくるやつら。それによって少しずつ志気を失っていき負ける雰囲気すら漂い始める味方を見て、政の一声。必ず果たしてくれる、だから我々はそれまで耐え忍べば良い!と鼓舞する。ああやってリーダーが本当に鼓舞してくれれば、みんな力が沸く。そして自らが先陣きっているリーダーなら尚更。それは最前線で戦う者の使命であるし、王たる所以なのだろう。
 
勧善懲悪で終わって行くんだけど、なんで中華を統一したいのか、と最後に王騎将軍は訪ねる。答えによってはこの矛が容赦しませんよと「あの」不適な笑みを浮かべる。(あの笑みはぜひ劇場で見てほしい。大沢たかおさん、とてもはまり役だった。)
 
対する政は、このまま放っておいても500年戦争が続くならば、その先500年の民の平和の為戦をしようと。自分が犠牲になっても未来に平和を残していきたい、希望を残していきたいというこのなんていうの未来あるお言葉!にわたしは震えた。ありがとう、政。パワーがある人がそうやって未来に希望をもって、突き進んでる姿に力をもらうし、震える。武者震い。
 
さあそんなメッセージ性の強い映画から、三富は結局なにを受け取ったのか、って話。1つはリーダーの在り方なんて色々。でもどんな形であれ、リーダーたるもの最後まで変わらず真っすぐに自分の芯を、信を、筋を貫いて、ついてきてくれる者への責任を1人で抱えるのだなあと。それが強さであり、リーダーたらしめているのだなと。
 
2つ目は、みんな根本的には平和を願っているんだって当たり前なんだけどそう思ったよね。
 
 
 
結論としてはストーリーがとってもよかったし演技抜群のキャスト陣。配役もばっちりだった。悪役も主人公たちも。映画のラストシーンは、原作の途中までだそうですけど、これは1つの作品として完結してる上に、続編出るとしても自然な流れで出来そう。綺麗にまとまってて、万人受けする内容。受け取る内容は人それぞれだけど、わたしは深いテーマを扱っていたように思う。
 
そして忘れてはならないWasted Nights 最高かて。途中途中のシーンで泣いてしまったけれども、この曲流れても泣いてしまった。
 
日本語の歌詞かけて全意味を受けとめているわたしではあるけど、切り取ると、
 

ただ過ぎ行く時間に

気を止める必要はない

何かを失えば

また何か手にする

 

Don't be afraid to drive

何もせずはもっと怖い

These moments remind us why

ここで生きる意味を

 

このフレーズだけでも映画のエッセンスがぎゅっと詰まっている。

映画関係なくやる気がでる曲なのでどうぞ。

Wasted Nights

Wasted Nights

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 勿論、アルバムがおすすめ。

なんなら初回限定買ってください。