希望

わたしが行きたくないなあ。どうやったら仕事辞められるかなあと思って仕事をしていたあの時。闇におちていたあの時。

 

なんだい、またおんなじ話?って。違う違う。わたしを闇の中から引っ張り出してくれた人は何人もいて今日はもう1人紹介したい。聞いてほしい。

 

そうその時に、わたしの大事な親友が遊びに来てくれた。一緒にお絵かきしようってたくさんの画材をもって、やってきてくれた。スターバックスで飲み物を頼んでふーって座って最近どうって話をして、仕事を辞めたか、辞めるか悩んでるときだったかもう忘れてしまったけど、やっぱりしんどい時期だった。なんか雑談、したと思う。

 

その子がプレゼントにポケットティッシュケースを作って持ってきてくれた。名前入りでお揃いの。嬉しかったし、バイト中に必ずポケットに入れて持ち歩いてる。

 

そしてやなせたかしさんの詩画集「希望」を持ってきてくれた。

絶望のとなりにだれかがそっと腰かけた

 

絶望はとなりのひとに聞いた

 

「あなたはいったい誰ですか」

 

となりのひとはほほえんだ

 

「私の名前は希望です」

 

表紙に書かれたこの詩に涙があふれた。タイミングが良すぎてね。このタイミングだからこそ出会えた詩であってこのタイミングだからこそ胸に突き刺さった詩。絶望感を抱えていてそれにとらわれてどうしようもなく身動きが取れなくなっていた時に目の前に光が見えた。大丈夫、大丈夫、大丈夫。大丈夫、ってね。

 

光をもってきてくれたのは、彼女。いつも大変なときに肩をそっと貸してくれるのだ。雨が降ってきたらさっと傘をさしてくれるし、目の前に壁が現れたら一緒に崩そう!ってスコップ持ってきてくれて、いつでも支えるよ、ってそばに寄り添ってくれる。

 

そんな彼女にありがとう、って伝えて笑ってファミレスに移動して、2人でお絵かきしたってことも良い思い出だ。

 

たくさんの人に支えられて、斜めに傾いていたからだがまっすぐにまっすぐに戻っていく。ありがとうしか言えないけど、本当にその節はありがとう。

 

本日も読んでくださりありがとうございました。